着実に進化する解析アドイン

MPIC 2024【2024年9月2日 リリース】

「IRONCAD(アイアンキャド)」の日本・ASEAN 総代理店 株式会社クリエイティブマシンは、MPIC の新バージョン『MPIC 2024』を2024年9月2日 (月) にリリースします。

IRONCAD の連成解析アドイン『MPIC』とは?

構造、伝熱、電気、流体など、複合条件での連成解析が可能なCAE解析ソフトウェアです。条件設定、メッシュ生成、計算までのすべてをIRONCAD上で行えます。


MPIC 新機能

MPIC と Sefea 技術について

MPIC が IRONCAD のアドインとしてリリースされて以来、その使いやすさと堅牢性は高く評価されてきました。 毎年のバージョンアップにより、機能性も向上しています。 これから紹介する新機能と改善点は、設計サイクルの高速化、解析設定の簡易化、解析時間の短縮を求めるユーザーからのフィードバックに基づいています。

また、MPIC は設計サイクルの早い段階における解析を導入したいと考えている設計者に焦点を当て、正確で現実的かつ迅速な解析を提供することを目的として開発されています。

Sefea 技術とは、1 次 4 面体要素の計算方式であり、MPIC に導入されています。 この技術により、有限要素解析の経験が無い、もしくは少ない設計者でも、手軽に解析を行い、正確で堅牢な解析結果を得ることができます。 経験豊富な解析専任者においては、解析の速さ、精度、利便性、堅牢性を活用して、より良い解析結果を導くことができます。

Sefea 技術の基礎となる理論は、毎年更新されてきました。 MPIC2024では、最新のバージョン Sefea V3 が実装されています。


※ グラフは、弊社調べによるものです。同じモデルを使用し、約 10 万節点になるようにメッシュ生成した線形静解析の結果をまとめています。

レスポンスの改善

新しい世代の CPU や GPU の登場により、多くの PC に 12 個以上のコアが搭載されるようになりました。 ワークステーションでは、メモリと CPU 間のデータ転送も以前よりはるかに高速になっています。 MPIC2024 では、このような最新の PC を活用する為に、マルチスレッド機能の安定性と、待機時間のない演算処理機能を強化しました。

 

左に MPIC バージョン別の解析時間をまとめたグラフを示します。 ここ数年で、特にメッシュ生成における時間が減少しており、解析時間も含め安定的な演算処理がされていることを確認できます。



流線のアニメーション表示

MPIC2024 で更新された流線機能には、流線アニメーションが追加されました。 この機能により、流線の挙動を確認できます。 流体解析を行った場合は、速度の流線が自動で選択され、熱伝導または電気解析を行った場合は、熱流束または電界・電流の流線がデフォルトで使用できます。 また、ベクトルと流線の構成成分はデフォルトから変更でき、結果の確認・検討をすることに役立ちます。



メッシュ生成における追加機能

1 つのパーツにおける内部領域(空洞や穴)を空間として取り扱い、適切にメッシュ生成できるようになりました。



接触平面ダイアログの改善

1 つのダイアログ上で接触平面の追加・更新・削除が可能です。 また、接触平面の有効化・有効化解除ボタンが追加されました。 この改善により、重複した設定や誤った削除を防ぐことに繋がります。


以下に接触平面の解析例を示します。 円柱モデルを接触平面に衝突させ、塑性変形させる解析を行っています。

解析例:大変形塑性プレス初速度

 


MPIC Expert 資料の充実と MPIC 有償教育の実施

形状非線形(大変形)、非線形接触、材料非線形の 3 つの非線形要素をはじめとする MPIC Expert に関する基本的な例題を公開しました。

解析の流れを可視化した例題構成になっており、解析の手順を理解することができます。

 

有償教育では、有限要素解析の基本的な考え方や、材料力学との関係性を踏まえた適切な解析結果の見方、等を学ぶことができます。

また、内容に関しては事前リクエストも受け付けております。(リクエストにご対応できない場合もあります。あらかじめご了承ください)


MPIC 評価版のお申し込みはこちら

※バージョン2024 の評価版 は2024年9月2日 (月) に公開されます。(公開までは 2023 評価版のお申込みが可能)


装置・治具設計がラクで速い!

機械設計向けミッドレンジ3D CAD『IRONCAD』

『IRONCAD(アイアンキャド)』は、抜群の操作性を誇る3D CAD。

「カタログ」からのドラッグ&ドロップ、拘束を使わない配置ツール「TriBall(トライボール)」などの独自機能により、すばやいモデリングが可能です。

パーツとアセンブリを同一に扱えるため、構想設計に適しており、アイデアをすぐ形にできます。

簡単なので、習得にも時間がかかりません。

装置・治具などの機械設計において、設計のスピードアップと大幅な工数削減が可能です。

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