解析時間もさらに短縮し "本日リリース"

IRONCADの日本・ASEANの総代理店 株式会社クリエイティブマシンは、本日、連成解析ソリューション『MPIC 2021 日本語版』のリリースを発表しました。
発売以来、MPICは多くの設計者から解析専門家まで高く評価されています。
バージョン2021では、解析時間のさらなる短縮と、ユーザーのフィードバックに基づいた実用的な機能の追加と改善が加えられています。
MPIC 2021の新機能と改善項目
メッシュのエッジを非表示にし、解析結果の表示を高速化する『シルエットモード』
MPIC 2021では、結果表示およびメッシュ表示を高速で行うシルエットモードを実装しております。
百万を超える有限要素を持つ大規模なモデルの場合、メッシュの形状を認識させるエッジが無数に表示されるため、レスポンスが悪くなり、解析結果を表示するために非常に時間がかかっていました。
シルエットモードを使用すると、メッシュの形状を認識させるエッジが非表示になり、従来のメッシュ表示よりも、解析結果の表示が高速になります。
また、MPIC 2020より実装された合体オプションによって結合された箇所の境界エッジも簡単に確認することが出来るようになりました。
解析モデルの内部確認を簡易化『透明スライドバー』
MPIC 2021では、結果ページの下部に透明スライドバーを実装しました。
透明スライドバーを使用して、解析モデルの透明度をすばやく、最大90%まで10%刻みで変更できるようになりました。
この機能は、複雑なモデルで結果を確認する場合に役立ちます。
今までの断面モードを使用することなく、透明スライドバーを使用して、複雑なモデル内の結果を確認できます。
16%以上の解析計算時間の短縮を実現
MPIC ではバージョンアップごとに、解析計算の高速化を目的に、マルチスレッド処理および大規模モデル解析での改善が進められてきました。
この改善により、MPIC 2021では2017比で16%以上(当社調べ)の解析計算時間の短縮が確認できました。
負荷条件設定を直感的に操作できる
『負荷条件インターフェース』
MPIC 2021では、負荷条件設定メニューが改善され、さらに直感的に操作できるようになりました。
荷重 / 圧力 / 熱流束 / 電流 / 電荷のそれぞれの負荷条件メニューにて、設定値を総量 / 線密度 / 面密度の3種類で、適用できるようになりました。
この改善により、負荷条件設定のために手計算を行う手間から解放されます。
IRONCADの長さ単位を自動読み取りできる
『単位チェック機能』
これまでは解析精度の問題から、MPICで単位設定を行う際に、IRONCADで使用されている長さ単位を確認して、MPIC側で IRONCADの長さ単位にあわせる必要がありましたが、MPIC 2021 では、IRONCADで使用している長さ単位を自動で読み取り、MPIC で単位設定をしたときに、IRONCADと同一の長さ単位を使用しているか、自動チェックを行えるようになりました。
グラフィックスの安定性向上
MPIC 2018以降、外部との画面共有時や、解析結果表示への切替時にシャットダウンすることがありました。
MPIC 2021では、IronCAD社とMPIC開発元のAMPS Technologies社との広範な共同研究により、シャットダウンをする原因を特定し、修正されました。

さぁ、解析をはじめよう。
IRONCADの連成解析ソリューション『MPIC』
『MPIC(エムピーアイシー)』は、IRONCADの連成解析ソリューション。
IRONCAD上で解析が実行でき、アセンブリ解析も可能です。
形状や条件を変更した再解析も手軽だから、構想設計で必要強度を加味した方向性を決められます。
オートメッシャーは一次要素で二次要素並みの計算精度を実現し、インターフェースは誤設定を防止するように設計されています。
MPICは機械設計へ安心品質を提供します。
- 高い信頼性で計算も速いハイエンドCAEソルバー
- 主要な3D CADソフトのデータ形式で解析が可能
- 複数のスレッドを使用可能
- 操作・設定を容易にしたプリポスト
- 複数の解析を "同時" に解く連成解析システム
【主な解析対応範囲】
物理タイプ:応力、熱、電場(オプション)、流体(オプション)
解析タイプ:静解析、過渡、固有値、応力剛性を考慮した固有値、座屈、定常・非定常熱伝導、周波数応答
材料:等方性材料、異方性材料(剛性 / 熱 / 電気)、非線形弾性体、等方硬化 / 移動硬化、超弾性ラバー / 超弾性フォーム、モール・クーロンの可塑性、熱依存 / 依存性材(歪 / 時間等)
その他:非線形 / 大変形、結合 / 接着(ボディ、面、エッジ、頂点)、接触